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前立腺炎は、疲労やストレスにより、体の抵抗力が低下する事も原因であると考えられています。
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日本有数の温泉地、城崎温泉(兵庫県豊岡市)で、現金代わりに携帯電話やバーコードを持ち歩くことで、外湯めぐりや買い物が楽しめる情報技術(IT)システムが活躍している。同システムは経済産業省が所管する産業技術総合研究所が、地元とタッグを組んで開発し、約1年前に導入。その利便性が温泉客の消費行動を促し、順調な成果を上げているという。

システムは産総研サービス工学研究センター(東京)の山本吉伸主任研究員らが開発した『ゆめぱ』。宿泊客はチェックインする旅館で、電子マネーの機能が付いた携帯電話を機器にかざすか、または発券されるバーコードを受け取る。

城崎温泉には「地蔵湯」など7つの外湯があり、入湯料金は600~800円だが、翌日のチェックアウト時間(午前10時)までは、携帯電話やバーコードを読み取り機にかざせば無料で何度でも入湯が可能になる。また、入浴後に飲食したり、買い物したりする際も、ゆめぱの加盟店(35店)であれば、携帯電話やバーコードで決済ができ、翌日のチェックアウトの際に精算される仕組みだ。

ゆめぱの導入前には、浴衣姿で外湯巡りをする際に財布を持ち歩く宿泊客が少なく、「冷たい飲み物がほしくなるといちいち旅館に財布を取りに戻らなくてはならない」という声が寄せられていた。

また、城崎温泉ではスナックなどの飲食店でつけ払いする習慣があり、飲食店側は顧客の浴衣の柄で宿泊旅館を特定し、顧客が翌朝チェックアウトをするまでに請求書を旅館に届ける慣行になっていた。

山本研究員らはこうした地元の事情を理解した上で、IT化により問題点が一気に解決できると判断。地元旅館「山本屋」の高宮浩之専務をリーダーにプロジェクトチームを発足させ、協力旅館を募って、平成21年10月から2度にわたってIT化実験を開始した。

その結果、(1)IT化が宿泊客にとって財布代わりになり利便性が高まる(2)宿泊客がどの外湯を利用したかなど、時々刻々と情報が把握でき、外湯の混雑状況が予測できる(3)つけ払いの飲食店が請求書を届ける手間が省ける-などの効果が確認できた。

実験結果をヒントに、山本研究員は、外湯に行列ができる繁忙期を想定し、バーコードなどが1秒以下で認識できる▽サーバーとやり取りし、正確に料金が精算できる-の2系統を開発。昨年10月に本格導入した。

城崎温泉に夫婦で訪れた大森健作さん(75)=兵庫県三田市=は首から提げたバーコードを目にし「これでアイスクリームが買えるなら随分と具合がいいですね」と満足そうに話した。

産総研では「城崎モデルをもとに地元のニーズ(要望)をIT化し、地域の活性化につなぎたい。全国各地から引き合いが寄せられているが、地域のコミュニティーの取り組みには応用の余地が大きい」(山本研究員)としている。

出典:MSN産経ニュース
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